イントゥザワイルド
こんにちは。
「イントゥザワイルド」というアメリカの映画を見ました。
ツタヤで、アカデミー賞関連のコーナーに一枚だけこそっと置いてあるのを何気にっ手に取りジャケ裏のあらすじを読んでいたら、若者、孤独、旅そして・・・みたいな言葉に妙に心惹かれて今週の1本とすることにしました。
裕福で優秀な成績で大学卒業を果たした主人公クリスは、卒業と同時に誰にも告げることなくその姿を消してしまう。
身分証明書を切り捨て、残っていた学資金をほぼ全額寄付し、残りは燃やしてしまう。
クリスの幼少期からの家族との記憶が両親への、そしてその両親の属している物質至上主義の世の中へ対する反発となって彼を旅へ駆り立てたのかもしれません。
物語は、旅の道中で出会うまさに様々な体験と人々、そこに妹のナレーションが挟まれて進んでいきます。
2年に及ぶ旅の最終目的地アラスカに彼は一人で静かに入っていきます。見渡す限り自分以外の人間がいない大自然のアラスカ。彼はそこでうち捨てられた朽ち果てたバスを発見しそこを拠点としこのアラスカでの孤独な生活をスタートさせます。
徐々に減っていく食糧。うまくいかない狩。返ってこない言葉。そんな孤独で原始的な生活の中彼はある一つの想いにたどり着く「幸福が実現となるのはそれを誰かと分かち合った時だ」この想いにたどり着いたとき彼は、町へ戻ろうと決心する。しかし、自然の厳しさはそれを許してはくれなかった・・・
簡単に言うと「自分探しの旅」なのかもしれないし、世界中若い人間の考えることは、一緒なんだなぁ~なんて思いながら、見ていました。
ただ、道中の様々な経験とそれに伴うクリスと彼と交流する人々の心情が丁寧に描かれており、だからこそアラスカでの孤独がより一層深みが出たのかもしれません。
社会的な生き物である人間はやはり一人ではどうしたって生きてはいけないのだと、圧倒的な自然の前で思い知らされる。そんな事実に向かい合ってラストにクリスが見たアラスカの空には一体何が映し出されていたのでしょうか。
実話をここまでエモーショナルな映像に仕上げ切ったショーンペンには脱帽です。
実は自分も20代の学生時代には、でっかいリュックを背負って、いわゆるバックパッカーとして海外一人旅をしたことはあるんですよ。
だからこんな旅をもっと若い時に自分もやりたかったなぁ〜なんて思って、、、、でも、もはや腰痛持ちの40半ばのおっさんだとそもそもあのでかいリュック背負って走り回れんわな〜と思って遠い空を見上げるしか無いのでした、、、、
それにしてもアメリカのアテの旅はやはり半端ないですね・・・
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。