どうにもならないことばかり。
こんにちは。
本日、サニーデイサービスのドラマー丸山晴茂氏が5月に亡くなった、と発表されました。
サニーデイサービス
大学に入る前後、ラジオから「恋に落ちたら」をたまたま耳にして、なんて素敵な曲なんだ!って思って、、、
その後、心斎橋のタワーレコードでアルバム「東京」のジャケットを目にして、なんて美しいジャケットなんだ!って思って、、、
そしてそれからしばらくして、知人の家で、サニーデイサービスを勧められてあの時見たアルバムとあの時聴いた曲が結びつき、もう正に一瞬にしてサニーデイに恋に落ちました。
90年代半ばに「若者たち」だった人は、サニーデイは、私の青春そのもの、なんて思っている人、少なくないんじゃないでしょうか。
三人で醸し出すハーモニー。
それは、上手いとか美しいとかそーゆんじゃない、もうどうにもこうにもならない若者の営みが滲み出ていました。
もしかして、そのどうにもならない感は、ある意味、彼らを、そして我々をある満たされた感覚へと導いてくれたのかもしれません。
ただ、曽我部恵一の才能は、彼らをそこに留めることを許さなかった。
アルバムを出す毎に彼らの、あるいは曽我部恵一個人のメロディはどうしようもなく美しくなっていく。
それは、同時にサニーデイサービスの終焉へ向かうことを意味していた。
そして、解散。
予め決められた事実のような、自然な解散だったのかもしれません。
それから10数年。
サニーデイサービスは再結成します。
そこには、元「若者たち」がいて、もうあの頃には戻れない明確な事実がよこたわっていました。
それでも彼らは、三人でまた集まったのです。
自分は、この再結成が嬉しかったです。
あの頃には戻れない、あの頃の音楽とは違うと分かっていてもあのどうしようもない三人がまた見れると思うととても嬉しかったです。
そして、結成後すぐに大阪でのライブのチケットをぴあじゃなくてローソンで購入しました。
ライブ行くなんて、ホント久しぶりで、チケットの購入方法も随分変わったんだなぁ〜なんて思いながら。。。
ライブ当日、新大阪のメルパルクホールには意外に若い人も多くてなんだかわかんないけど嬉しかったです。
でも、そこには、既に丸山晴茂氏の姿はありませんでした。。。
その後体調不良による長期療養が発表されました。
北沢夏音氏の著書「青春狂走曲」で丸山氏の厳しこれまでを知り、それでもなんとか立ち直って復活を願いました。
なぜならやっぱり、あの三人のサニーデイサービスが大好きだから。
あのどうにもならない、三人が音楽をやるってのがどうにもならないほど大好きだから。
どうにもならないことばかりですね。
丸山晴茂さん、ありがとうございました。
少なくとも自分にとってサニーデイサービスでのあなたのドラムは、永遠です。
安らかにおやすみ下さい。
大阪の片隅でご冥福をお祈りいたします。